大切なあなたへ

明日には明日の風が吹く


 不安、恐怖、嫉妬、憎悪、怨恨、呪詛……等は人間の心を切りきざむ。

従って容貌をも切りきざんで速かにその人を老人に変貌するのである。

不快な事柄に自分の心をいつまでも引っかけて置いてはならないのである。

以上に挙げたような自分の心を切り刻む感情を常に放ち去り、

そのような感情を起す原因となった事柄を心の中から捨て去るがよいのである。

よくよく考えてみれば、どうでもよいような瑣細なことに

心を引っかからせてはならないのである。

一切の悪を、瑣細な心労を放ち去れ、放ち去れ。


 悲しい出来事が起こったら、それを心から放ち去れ。

くよくよと思い煩ってみたところがその出来事が消える訳ではないのである。

くよくよ思い煩うことによって、一つの悲しみも心の中で醸成され

醗酵して幾十倍にもふくれ上ることになるのである。

“悲しみはその事件の起った一日にして足れり”である。

“明日には明日の風が吹く”のである。

悪しき事件は、よくなることの前駆として出て来ることがあるのである。

「悪」に低徊して心を悩ましてはならない。

心を悩ましたとき貴方の容貌は大急ぎで老衰の皺をきざむのである。


              谷口雅春先生著『新版 女性の幸福365章』 P163














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